伝統工芸の紬で証紙がある場合、高額で着物買取りして貰うポイントは？

着物が伝統工芸品であるということを、知らない人も多いのではないでしょうか？
日本には誇れるものが多くあり、伝統工芸品もその一つです。
京都や奈良のような古都を訪れる外国人観光客のお目当ては、勿論美しい風景や世界遺産にもなっている神社仏閣です。

そして日本ならではの物、着物や刀、扇子などの伝統工芸品です。
それらを見るだけでなくお土産として持ち帰り、家族や友人にプレゼントしたり、独自の表現方法で活用します。
例えば、着物などは部屋着として着用したり、壁に貼り付けてディスプレイしたりします。
中には、テーブルクロスの様に使う人もいるそうです。
このように海外でも愛されている着物ですが、今回は、伝統工芸品の紬にスポットをあて、証紙のある場合の着物買取りを探っていきましょう。

伝統工芸品である紬とは？

伝統工芸品は昔から伝わる物であり、国や地方自治体が指定した優れた物にだけ与えられる地方の名産品です。
それらは、技術や経験を活かしたものばかりです。
最近世界遺産登録を目指して注目されている大阪の堺市では、包丁や線香などが伝統工芸品となります。
そして着物も代表的な伝統工芸品であり、紬や友禅などが有名ですね。
紬にも種類があって、結城紬、塩沢紬、大島紬などがあります。
特徴としては、糸を染めてからその糸で織りあげていくという手法です。
留袖や振袖などの正絹の着物は、染めていない糸を白生地に織り、反物にしてから模様などの加工をします。
結城紬は、日本最古の絹織物とされています。
藍色や黒などの深い色合いで、小さい柄ほど作るのが難しく高価となります。
塩沢紬は細かな柄で、薄くて柔らかい物が多いです。
大島紬は鹿児島県奄美大島が産地で、遊び着やおしゃれ着として活用され、男性の着物でもメジャーですね。
紬は技法などが難しく高価でありますが、格の高い着物ではありません。
ですから披露宴や式典などには相応しくありません。

証紙とは何でしょう？

紬の着物が重宝されるのが分かってきましたね。
中でも大島紬は若い人でも耳にしたことがあるはずで、光沢があり皺になりにくいので、正絹の着物よりも着やすいかもしれません。
化繊も皺にはなりにくいですが、紬と比べると見た目もはっきりとした差があり、着心地もよくありません。
高度な技術で作られている紬には勝てませんよね。
このような伝統工芸品の着物には、経済産業大臣指定伝統的工芸品の認定を受けた証紙というものが貼ってあります。
その証紙には、どこで作られたものか、どのような作品かがしっかりと明記されています。
この証紙があるのとないのとでは、価格が大きく違ってきます。
紬の着物を購入した際には、証紙は大事に保管し無くさないようにしましょう。
名産地で作られた素晴らしい着物であるということが分かっても、実際着物自体がシミや虫食いで状態が悪い場合は、せっかくの証紙の効力がなくなります。
着物は、やはりお手入れと保管が大事です。

証紙付きの伝統工芸の紬を、高額で着物買取りして貰うには？

昔は手を掛けて作られた紬であっても、日常着として着用されていました。
そして、何時しかお嫁入り道具としての着物には欠かせない物となり、嫁ぎ先によっては、花婿の為の大島紬を仕立てるという風習のようなものまでありました。
それくらい紬は価値のあるもので、着物に知識がない人でも紬だけは知っているということもあり得るわけです。
高価な紬であっても、先に式典などには向かないと述べましたが、紋を入れることで着物の格が上がります。
紋は多くの場合家紋を入れますが、前紋、背紋、袖紋があります。
紬の着物の背の部分に、一つ紋を入れるだけで式典や披露宴に着てもマナーに外れることはありません。
それほどの価値のある紬ですが、経年の劣化はあるわけで、もう着用しなければ着物買取りに思い切って査定して貰い、納得がいけば買い取って貰うのも仕方がないことかもしれません。
高額買取りして貰う決めてとして、証紙のあることを先に強調して査定して貰うのが重要です。
大島紬イコール高価という観念がありますから、証紙があることによって、より高額買取りが見込めそうです。

まとめ

如何でしょうか？奥深い着物が、紬に関してはもっと知識が必要となってきますね。
着物買取りは手間を掛けないと損をする可能性が高いです。
手っ取り早く売ってしまいたい時には、リサイクルショップが適しているでしょうし、結構近場にあったりしますから便利ですよね。
ですが証紙付きの紬を持ち込んでも、着物のプロはいませんから、証紙があっても意味がありません。
しっかり調べて、着物に精通している着物買取り業者に査定して貰うのが一番です。