温泉の色のメカニズムと鎌先にごり湯の理由

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温泉の泉質や成分によって、温泉の色は違っているように思います。
そして、にごり湯の温泉もあります。
宮城にある鎌先温泉は『鎌先にごり湯』で有名な場所です。
そこで温泉の色とにごり湯の理由について、説明していきたいと思います。

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温泉の色のメカニズム

温泉の色は、太陽の光からくる吸収や錯乱からかわってくるそうです。
温泉には、このようなメカニズムが関わっているとのこと。

コロイド粒子といって、とても小さい粒子があります。
この粒子により錯乱し、色がかわったりにごり湯になったりもするそうです。
温泉の泉質や成分により、色も異なってきます。

温泉の色の違い

温泉の色といっても、青い寒色系や茶系の暖色系があります。
それぞれの温泉により、色が違うのも気になりますよね。
色による違いは、何なのでしょうか?

(青色の温泉)

初めから、青色ではないようです。
湧き出したばかりの時は、透明色なんです。
2~3日してから、徐々に青色に変化していきます。

青色のメカニズムは小さな粒子同士が、脱水縮合という化学反応を起こします。
太陽の光は、青色の光のみを散乱させる性質があるのです。
これまた、不思議ですよね。
散乱することで、私たちは青色に見えるということなのです。

(茶色の温泉)

茶色い色の温泉は、泉質に鉄分が含まれている温泉が多いようですね。
こちらも湧き出したばかりのときは、透明色です。
しかし空気中の酸素にふれることで、鉄分が酸化し茶色く濁るそうです。
逆に言うと鉄分が酸化しなければ、茶褐色にはならず透明色のままの温泉ということになりますね。

実は、温泉には鉄分が少ないのです。
だからほんの少し酸化しただけでも、茶色くなるみたいですね。
このようなことから泉質が、含鉄泉の温泉もあるのだと感じました。

にごり湯について

温泉でにごり湯を見たことはあると思います。
にごり湯のよさについて、説明していきますね。

宮城県の鎌先温泉を例にあげさせていただきます。
鎌先温泉は、以前から湯治として知られていました。
そんなこともあり、鎌先温泉のにごり湯は心身ともに温まることが出来ます。
かけ流しても、にごり湯となっているそうです。

温泉のお湯をかけ流すと、透明色になることがあると思います。
しかし鎌先温泉に関しては、床が茶褐色になるほど濃厚な色なのです。
入るだけでなく、かけ流しても楽しめることでしょう。

にごり湯ができる理由

にごり湯になるには、2つの理由があるのです。
まず含有物が溶け込んでいる場合は、初めから濁っている状態になってます。
逆に空気に触れ酸化するにごり湯は、あとから濁ってくるのです。

日本にある温泉の8割は、酸化によるにごり湯といわれてます。
ですから含有物が入っていて、最初から濁っている温泉は珍しいことにありますね。

にごり湯がある温泉は、東日本に多くあるそうです。
西日本にもありますが、東日本より数は少ないみたいですね。
西日本の中でも、九州地方に多くあるとのことです。

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まとめ

温泉の色とにごり湯について、述べさせていただきました。
温泉の色に関して、科学的要素があると感じました。
泉質の成分により、粒子が化学反応を起こすことできれいな色の温泉に変わるんですね。
時間によって、変わるだけではないのですね。
自然現象の威力は、すごいなと改めて思いました。

にごり湯の性質は皆同じかと思ったら、違うことにもビックリしました。
最初から濁っている温泉もあれば、酸化することで濁る温泉もある。
同じにごり湯でも、こういった違いがあることを初めて知りました。
2パターンのにごり湯の温泉に入って、どう違うのか比べてみたいですね。

日本の温泉の中で、にごり湯の温泉はいろんな場所に存在します。
にごり湯温泉巡りをするのも、一つの楽しみ方だと思います。

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