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ギックリ腰になった時の正しい応急処置

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どんな疾患でも初期の適切な手当が、その後の回復に大きく影響します。
ギックリ腰の場合は特に初期の手当てがとても大切になってきます。
東洋医学を頼って来られるギックリ腰の人で約半数の50%の人は初期の手当てを間違っています。
「冷やす」のが絶対条件なのに、入浴などで「温めている」のです。
では何故、「温めてはいけない」のか、なぜ「冷やさねばならないのか」その理由を検証してみましょう。
又、冷やし方の方法とか、冷やすのを何時止めるのか、冷やすのを止めた後の腰のケアの仕方はどうするのかなどについて紹介していきます。

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患部は熱をもち炎症を起こします。

急に起こる腰痛の場合は程度の差はあれ、患部は熱をもつ炎症を起こします。

患部が熱をもつのは(髪の毛よりも細い)毛細血管が切れて内出血をおこし、動脈血が患部に流入してくるからです。
ギックリ腰で腰を痛めて少し時間が経ってくると、ズキンズキンと脈を打つ痛みが出ます。
その原因は内出血です。
応急処置の第一は「冷やす」ことです。
冷やすことで筋肉や血管を収縮させ、動脈血の患部への流入量を最低限に抑えます。
これで腫れは最低限に抑えることが出来ます。

冷やし方はどうしたら良いのか?

冷やし方は次のようにします。

★手作りの氷嚢の作り方は次のようにして作ってください。

氷嚢の作り方

  1. 二枚重ねのビ二ール袋に冷蔵庫の氷を入れ、水と塩も少し入れてください。
    水は患部に乗せた時安定を良くするためと、塩は良く冷やすためです。
  2. 患部(最も痛い処)にタオルを一枚敷き、①の氷嚢を乗せます。

熱をもっているので急に冷やすと我慢できなくなります。
だから少し冷やしては休憩をします。
ズキンズキンと痛みだしたらまた冷やすというようにして繰り返して冷やします。
早い人は20~30分でズキンズキンとした感じがなくなります。
長い人でも2日位でズキンズキン感はなくなります。ズキンズキン感がなくなれば冷やすのを止めます。患部への動脈血の流入が止まった証拠です。

しばらくは安静が大事です。

★ギックリ腰というのは95%以上が、筋肉や靭帯などの柔らかい組織の損傷です。
いわば体内に傷口があるのです。
切傷でも傷口が開くような動きをしていると傷口がふさがりません。

  1. 痛む側の腰を下にして、両膝を抱くようにして、体を丸くして寝て安静にします。
  2. 仰向けに寝るときは膝を立てます。膝の下に座布団を二つ折りにして入れます。
    枕をいつもよりは少し高くします。
  3. 冷すのを止めたら、腰に晒(サラシ)を巻きます。
    筋肉は骨を支える天然のコルセットです。
    その軟部組織が故障しているのです。晒で筋肉の手助けをします。
    ギックリ腰の再発防止のためです。
  4. 腰の痛みが完全に治ったら、晒は外します。
    何時までも巻いていると筋肉が軟弱になります。
  5. ギックリ腰の再発防止のために、コルセットをする人がありますが、固いコルセットはNGです。
    筋肉や靭帯が却って軟弱になります。

晒も不要になり、腰が安定してきたら、再発防子止のために次の桃李式ストレッチをしてください。
毎日、入浴の後の習慣にしてください。

  1. 親指を重ねて脹脛の裏に当てます。
    他の指は表に当てて揉みほぐします。
  2. 最初はゆるく初めて、徐々に少し痛い位に揉み、痛みがやわらぐまで揉みほぐしてください。
  3. 脹脛の硬さがほぐれると腰から下肢にかけて「冷え」がなくなりギックリ腰の再発が防げます。

★脹脛(フクラハギ)が冷えて硬くなると、心臓への血液の還流が悪くなります。
すると特に下肢が冷えてギックリ腰になりやすくなります。
ギックリ腰の再発防止のためです。

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まとめ

ギックリ腰のことを西洋では「魔女の一撃」というそうですが、いくら魔女でも理由が無ければ襲ってはきません。
その殆どの原因は腰と下肢の冷えです。
空調の部屋では床面は冷たい空気が停滞しています。
下半身の服装を、春は冬のまま、夏は秋の服装というように工夫をして、腰や下肢を「冷え」から守ってください。

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