予防に勝る治療はありません

健康
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腰痛にならないための生活習慣を考える
40歳代の女性の健康意識調査によると、21%の人が「腰痛」か「肩こり」があると答えています。現実に東洋医学の診療所にこられる患者さんの80%は「腰痛」か「肩こり」の患者さんです。
初診のときには必ず「問診表」をつくります。その都度思うことですが日常生活で「こんなことをすれば‥‥」とか「こんな生活習慣が続けば‥‥」腰痛や肩こりになるのは当たり前だと思うことが多々あります。今回は「こんなこと‥‥」や間違った「生活習慣」を取り出して、主に「腰痛」の予防策を考えてみたいと思います。

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朝、寝床から起きあがるときの注意点

朝起き上がるときに何の不安もなく起き出すことができるときはいいのですが、昨日、ママさんバレーの練習で疲れて少し腰が重いとか、足(脚)にハリがあるときは注意して寝床から起きあがることが必要です。
1)イラスト「足(脚)の長さをそろえる」を参照してください。
2)目覚めてもすぐには起き上がらないでください。
3)仰向きのまま、片膝を立てます。出来れば踵がお尻に着くようにします。
4)その状態から、足の裏が寝床から離れないように足を伸ばしていきます。最後に足の裏が寝床から離れそうになったとき軽く足に方を入れてポンと蹴ります。
5)この動作を左右と5回位繰り返してください。
6)この動作をした後に起き上がります。
起き上がるときは、腰が重いかハリがある方を下にして、一度横向きになります。その横向きのまま起き上がります。
■1)から6)のことを守るとこ腰に負担がかからないで起き上がることが出来ます。無造作に起き上がるとギックリ腰になることもあります。

通勤時の注意点

●次は通勤時の注意点です。
持ち物は、重いと腰の負担になります。なるべく持たない方がいいのですがそうもいきません。そこで持ち方の注意点を紹介します。
1)何時も左右どちらかに偏って持つのは好ましくありません。バランスよく、左右交互に持ち替えることが重要なポイントです。
2)カバンを持つ時の最大のポイントは指の使い方です。持ち方で腰の負担が軽くなります。次のことを必ず守ってください。
手の指のうち、小指とくすり指と中指と親指で持ち手を握ります。必ず人差し指は軽く添えるだけで外の指のように握りこまないで遊ばせておきます。
3)人指し指を握りこまないで遊ばせておくと、力が良く入るし、肩や腰の負担が軽くなります。
■ゴルフのプロ選手はクラブを握るとき、必ず人差し指は遊ばせています。

正しく歩こう

●正しく歩こう
通勤途中は交通機関を使うにしても、誰でも必ず歩きます。歩くことは人が動く基本です。
1)目線は水平より少し上向きにします。顎は軽く引いておきます。
2)腰を丸くしないで、お腹の方にすこしせりだし気味にします。歩いているうちに腰に痛みが出た時はせり出しすぎなので少し戻します。
3)つま先は進行方向に真直ぐに向けるようにします。
4)疲れていてもゴリラ歩きはしないでください。余計に疲れます。

●心身共に疲れて帰宅しました。夕食もすませてお風呂にも入りました。
今日一日、自分の働きを支えてくれた足(脚)のケアをしてください。
1)イラスと「脚の筋肉」を参照してください。掌の内側に太い筋を入れています。そこを使います。
2)膝から足の付け根に向けて揉みほぐしてください。
軽く膝を曲げた状態で足を前に伸ばして床に座り、膝から徐々に太ももに向かってやさしく揉みほぐしてください。
太ももは太さがあるので、裏側、内側、外側と分けて行います。左右とも5回づつ行ないます。
3)膝の裏側にあるリンパ節もしっかり刺激してください。
膝の裏にある凹みに親指以外の4本の指をあて、上に向かって10回位さすります。
膝の上も同じく、手のひらを当てて軽く揉みほぐしてください。左右とも同じようにしてください。
4)イラスト「脹脛」(フクラハギ)を参照してください。
足首から膝に向かって少し強めに揉みほぐしてください。こちらも左右5回位ずつ行います。

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まとめ

東洋医学では、検査を受けても異常が見つからず病気とは診断されないが、健康ともいいきれない状態を「未病≒ミビョウ」といいます。そのまま放置すると病気になるだろうと予測される状態をいうのです。ひらたくいえば「予防」が必要なということです。
病名がつく前にご自身でケアすることが大切なことです。予防に勝る治療はありません。

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